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小川寺の獅子舞
平安時代から続く神仏混淆のお祭り
”小川寺の獅子舞”は、「火祭り」と「春秋の祭礼」に千光寺観音堂内で奉納されます。
この獅子舞は、古い様式を残しており、神仏混淆(しんぶつこんこう)の行事で、神主、宮総代が従って、神輿が千手観音堂の周りを7回半まわります。
この時に、獅子、天狗、2つのばば面と、1つのあねま面が、露払いを行います。ばば面とあねま面は実在した人物で、推定では宝暦年間(1751~1763年)の人々で「森木三右ヱ門」と「十王堂(じょうど)六兵衛」といわれた豪傑(ごうけつ)と、鬼神の「お松」といわれた女傑だと言われています。
獅子は、二人獅子で、地を這うように頭をゆっくり左右に振り、何かを探るような身振りで腰をかがめて舞い、天狗は先頭に立って右手右足、左手左足を一緒に出してピョンピョン跳ねるように踊ります(南蛮踊り)。ばば面の一人は、身体を斜めにして足を引きずり、もう一人は、両手を広げて、四股を踏むような格好をします。あねまは、袂をゆっくり肩まで振りながら、しおらしげに歩きます。
また、千光寺の本尊千手観世音菩薩のご開帳の際には、別の獅子を使い、形式もことなっています。
秘蔵されているご本尊を、観音堂へ送られる時に、その露払いを務める獅子を、「だいもんさき」といい、雌・雄の獅子が、それぞれ一人の児童を肩に座らせ、児童は左に傘、右に剣を振って露払いをします。
■ 火祭り(開催日 1月第4日曜日)
心蓮坊と光学坊が交互に行います。
午後2時から見学可能
■ 春祭(開催日 3月12日)
■ 秋祭(開催日 10月12日)
白山社を出て、千光寺境内を7回半まわります。
4まわりしたところでみこしを観音堂の前に置き、祝詞をあげられます。
午後2時~3時見学可能
「火祭り、春祭、秋祭」は、千光寺と隣り合う神社白山社で、神事と仏事を一緒に行う珍しいお祭りです。
室町時代からおこなわれてきたというこの祭りは、寺と神社が、古くから地元に息づいていたため、明治時代の神仏分離令の影響を受けず、神仏混淆の祭りとして、今に伝えられています。
千光寺の塔頭は、16坊あったと伝えられていますが、現在残っているのは心蓮坊、光学坊、蓮蔵坊の三坊です。
Information
開催日時 | 火祭り・1月第4日曜日 春祭 ・3月12日 秋祭 ・10月12日 |
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場所 | あいの風とやま鉄道魚津駅より 車で20分 |
市民バス | 富山地方鉄道バス黒沢線:小川寺 下車 |
駐車場 | なし |
文化財指定など | 県指定文化財、無形民俗文化財(平成6年2月24日指定) 2006年「とやまの文化財百選」獅子舞百選 |
運営主体 | 運営主体 小川寺獅子舞保存会 |
その他 | 【施設・設備】撮影スポット |
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