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片貝川
日本一の急流河川
片貝川は、富山7大河川の一つです。「片貝」の名称は、「片峡」、つまり片側だけの峡谷という意味からといわれ、現在も、海岸からわずか3kmのところまで、右岸の山並みがせまっています。その源を北アルプスの毛勝山(2,415m)、釜谷山(2,415m)、猫又山(2,378m)の通称毛勝三山付近に発し、河口付近で布施川を合わせて富山湾に注ぐ、流域面積約169k㎡、幹川流路延長約27kmの二級河川です。
片貝川は、平均河床勾配1/12(8.5%)の日本屈指の急流河川で、昔から洪水の氾濫とそれに伴う河道の変遷を繰り返してきました。魚津市史によると、かつては現在よりかなり西方を流れていましたが、嘉暦2年(1327年)の大洪水により片貝川は大きく東へ移動し、独立した河川であった布施川の流れを片貝川が奪い、現在の流れが形成されたといわれています。南又谷には「洞杉」として知られる立山杉の巨木が群生しています。また、左岸流域は、ヒメカンアオイとクビキカンアオイ(ウマノスズクサ科の植物)の2種が混在する地域として学術的にも貴重です。東又谷は毛勝山や僧ヶ岳へ、南又谷は釜谷山や猫又山への登山口となっており、県内外より登山者が訪れます。平沢の「沌滝」周辺には雪崩防止のために保護されているトチノキの原生林があります。
片貝川の下流域は広々とした扇状地となっていて、稲作地帯や、リンゴ、ナシなどの果樹栽培、豊かな伏流水を利用した半導体工場などが立地しています。
また、海岸付近には湧水地帯を作っています。
片貝川水系の河川水は、山地流域の豊富な水量と急峻な地形を活かし、古くから水力発電に利用されています。8発電所で56,800kw(最大出力)が発電されており、いずれも、急流河川の落差を利用した流れ込みの水路式発電です。
片貝川の上中流部は渓谷となっており、流出土砂量が多いため所々に砂防堰堤が整備されています。河床はほとんどが巨礫で覆われていますが、部分的に砂礫が堆積し、ヤナギ等の落葉樹が点在しています。ここでは、イワナ、ヤマメ、カジカ等の渓流魚が生息しており、渓流釣りを楽しむ釣り人の姿が多く見られ、河川敷には『片貝山ノ守キャンプ場』が整備され多くの方に利用されています。
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