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蜃気楼

ゆらゆらと陽炎が映す幻の世界


蜃気楼とは、大気中の温度差(=密度差)によって光が屈折を起こし、遠方の風景などが、伸びたり、反転した虚像が現れたりする現象です。蜃気楼には大きく分けて”上位蜃気楼「春の(春型の)蜃気楼」”と”下位蜃気楼「冬の(冬型の)蜃気楼」”とがあります。上位蜃気楼は、実際の風景の上側に伸びや反転した虚像が見えるものをいいます。下位蜃気楼は逆に、実際の風景の下側に虚像が見えます。
魚津で普通「蜃気楼」といえば、春の蜃気楼をさします。下が冷たく上が暖かい空気層によって引き起こされ、海上にある低温の空気の上に、日中の陸地で温められた空気が流れ込むことによって発生するという説が有力です。冬の蜃気楼は、一般的には浮島現象などと呼ばれ、アスファルト道路や砂漠などに見られる「逃げ水(遠くの風景が路面近くで水面のように反射されて見える)」と同じ現象です。冬型の蜃気楼は、11月~3月頃の寒い時期で視界がよければ、毎日のように見ることができます。
春の蜃気楼の出現は、その年によって回数も持続時間もその日の条件によりまちまちです。数分で終わってしまうことも多い一方、出たり消えたりしながら半日以上も続くこともあり、なんともきまぐれです。

【蜃気楼の出やすい条件】

【蜃気楼の出やすい条件】
・時期:(3月下旬~)4月~5月(~6月上旬)
・時間:午前11時ごろ~午後4時ごろ(それ以前、それ以後の例外もある)
・気温:18度以上の場合が多い(朝の冷え込みがあって日中の気温が上がるのがよい)
・風 :魚津の海岸で北北東の微風(おおむね風速3m以下)
・天候:移動性高気圧の中心が本州の東の海上に抜けて当日は晴れ、翌日頃から天候が崩れそうな日。等圧線の間隔が開き、強い風が吹かない状態。

●蜃気楼を観賞するのに一番よい場所は、富山湾全体が見渡せる魚津港周辺の海岸が最も良く、魚津市では、この一帯を名勝「蜃気楼展望地点」と指定しています。また、魚津埋没林博物館では、蜃気楼を見られた方に証明書を発行しています。

魚津埋没林博物館でのホームページで各月ごとの発生状況が詳しくわかります。
日本では、1698年に駒谷散人が著した「北越軍談」中の、永禄7年(1564年)に上杉謙信が魚津で蜃気楼を見たという記述が記録としては最も古いといわれています。また、1700年代に入って記された「魚津古今記」では、加賀藩の四代藩主・前田綱紀(1643-1725)が魚津で蜃気楼を見、吉兆と喜び「喜見城(きけんじょう)」と名づけたと伝えられています。

TRIVIA
【mirage】
魚津には蜃気楼をさす『mirage(ミラージュ)』という単語が入った施設やお土産品がたくさんあります

【史記】
中国では「史記」天官書の中に蜃気楼の語源ともなる「蜃(みずち)」の気(吐き出す息)によって楼(高い建物)が形づくられる」という記述があります

【Aクラス】
蜃気楼をこよなく愛する魚津市民。Aクラスの蜃気楼(よく見える)が発生した時には市内に花火が打ち上げられ、市役所からのアナウンスが流れます

Information

場所 魚津市の海岸、蜃気楼展望地(みなとオアシス魚津付近など)
交通アクセス 交通アクセス あいの風とやま鉄道魚津駅より 7分
魚津ICより 10分
駐車場 あり
その他 【施設・設備】トイレ、身障者トイレ、バリアフリー完備、食事、軽食、売店、赤ちゃんベッド、撮影スポット、体験型

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