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愛宕社の火祭り

地域、家庭の平穏無事を火の神様に祈る


魚津市伝統の火祭りは毎年1月26日に町をあげて催されます。
この行事は江戸時代の中頃、魚津の町で、大火が続いたので「防火意識を高めよう」と、火伏せの神様 軻遇突智命(かぐつちのみこと)が祭られている愛宕社に、火消しの纏(まとい)に似せた大御幣を奉納したことが始まりと伝えられています。
(※大御幣は、高さ5~6mもある青竹の竿頭に榊をさし、神籬(ひもろぎ)、天狗・おかめのお面と、扇子に麻をかけたものを付け、そこから金銀白などの長く切った紙をさげたものです。)

この大御幣は、人間の姿を表し、天狗の面は、災いを除き、おかめは、福を招くといい、これを燃納することによって、新しい年の平穏無事を神に祈ります。
魚津神社、八幡宮、諏訪神社が町内を分担し、大御幣が立ててある町内に出向き、祈祷を行い、境内で燃納しています。
魚津には、左義長(さぎちょう)の行事がないため、市民の方々は、この日にお正月飾りや書き初めを燃やしに来られます。

昔は1月25日頃になると、太鼓を打ち鳴らし、「幣の銭、ばいの銭。出さんにゃ破るぞ!」と囃(はや)しながら家々を訪れ、大御幣の新調費と「ばい」すなわち、太鼓のばちの代金(太鼓の張替え代)の寄附を強制して歩きました。寄付金が集まると大御幣を作り、出来上がると愛宕社へお札をもらいに行きました。お札には番号がついており、1番札は名誉な事なので各町内一生懸命大御幣作りに励んだといわれています。
翌26日になると、大御幣をかついで町内を廻り、各家々の戸口に差し入れて囃(はや)したて、次に櫓(やぐら)に乗せて太鼓を叩きながら半日、町々を練り廻して午後愛宕社の前に集合し、約30本の大御幣を林立して、互いにその出来栄えを競いつつ、破れんほどに太鼓を叩き、鎮防火災祈祷を受け御幣を焼納しました。

現在は、火祭り当日の3~10日程前に(土・日曜日である事が多い)、各町内でそれぞれ大御幣を作り、街中に立てます。
以前は25日の夜に作っていましたが、いつの頃からか、人の集まりやすい土・日曜日に作り、紙製の大御幣を保護する大きなナイロンをかけて、1月26日まで飾るようになりました。
大御幣を作る町内の家庭には、扇子に麻で縛られた天狗とおかめの面が飾ってあります。
毎年新調する家庭、時期を見て取り替える家庭など様々です。

TRIVIA

TRIVIA
【宴】
26日の晩には、それぞれの町内で親睦を深める宴が催されます

【大御幣】
戦前はその出来栄えを競いあったもので、今も全く同じ形の大御幣は一つもありません

【お焚きあげ】
7月24日は愛宕社の春季例祭、お焚きあげを行います

Information

開催日時 1月26日 見ごろは11時ごろ
場所 富山県魚津市中央通り1丁目3-28
交通アクセス 魚津ICより車で7分(市街地方向)
市民バス 市内巡回コース:中央通りイベントホール前
運営主体 魚津神社
TEL/FAX TEL 0765-24-8883/ FAX0765-24-8883
関連サイト 大町公民館
その他 【施設・設備】トイレ

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